毎年夏に、小学生の甥っ子が二人、JALとANAのUnaccompanied Minorという子供の一人旅をサポートするサービスを利用して、アメリカに来るので、同じようにお子さんだけを海外へ送り出そうとしている方もいるかと思い、それぞれの航空会社のサービスを利用した感想をまとめてみました。
（2017年8月時点での情報です。詳細は各航空会社にお問い合わせください。）
JAL http://www.jal.co.jp/inter/support/child/
ANA https://www.ana.co.jp/int/checkin/rakunori/kids/index.html
子供を一人で国際線の飛行機に乗せる場合の料金
8月上旬、日本の地方都市から成田経由ニューヨークJFK空港行きの航空券が、諸経費込みで往復20万円弱。
JALの方がANAよりも数千円安かったです。
Unaccompanied Minor サポートの内容
JALもANAも、出発空港でのお見送り場所は手荷物検査場の前。
それより先は、搭乗券を持っている人しか入れません。
カウンターでチェックインする時に、子供の一人旅であることを確認され、ANAでは、一人旅パスポートという、首から下げる可愛い名札のようなものがもらえました。
（出典：ANA ホームページ）
ただの名札なんですが、子供はとても嬉しかったらしく、帰国してからも大事にとってあるようです。
チェックインが終わると、地上職員の方が手荷物検査場まで誘導してくれて、付き添いの親族とはここでお別れです。
手荷物検査と出国審査に付き添ってもらい、搭乗口に向かいます。
JALもANAも、子供がどこかに行ってしまわないように、地上職員の方が搭乗時間までずっと一緒にいてくれたそうです。
もちろん、お手洗いや飲み物などのお買い物にも付き添っていただき、至れりつくせりだったようです。
搭乗口で、地上職員からCAさんに引き継がれ、席に案内されます。
機内でも、お手洗いは大丈夫か、おやつ食べるか、体調は大丈夫か、などなど、気を使ってもらえたそうです。
CAさんは、成田発ニューヨーク行きの便の場合、ANAではほとんどが日本人、JALでは日本人が数人、アジア人のCAさんが大勢いたそうです。
十数時間のフライトののち、ニューヨークに到着。
飛行機を降りたところでまた地上職員の方に引き継がれ、一緒に入国審査場に向かいます。
JAL、ANAともに、JFK空港で付き添ってくださった地上職員は日本人ではなく現地の方でした。
ANAの地上職員の方は片言の日本語、JALの方は流暢な日本語を話していました。
甥っ子たちは二人ともESTAで入国するので、本来なら長蛇の列に紛れて数十分並ばないといけないところ、Unaccompanied Minor として航空会社の地上職員の方と一緒に、全く人が並んでいないカウンター（おそらくCrew専用のカウンター）を通って来たそうです。
手荷物受取所で荷物を受け取り、（甥っ子たちはまだ身体が小さくて重い荷物を持つのは大変なので、職員の方に荷物を取り出してもらえてホッとしていたようです。）税関のカウンターを通り、Waiting Hall に出て来ます。
子供を引き渡してもらう時に、お迎えに来た親族の身分証明（パスポート、免許証など）が必要です。
家に着いてから気づいたのですが、ANAの飛行機に乗って来た甥っ子は、乗務員さんたちからの寄せ書きのようなお手紙をもらって来ていました。
過剰サービスと言えば過剰サービスですが、子供が一人で外国に行くなんていう滅多にないイベントを、さらに思い出深いものにしてくれる素敵なサービスだと思いました。
子供の帰国時のサポートは？
もちろん子供の帰国時も同様のサポートをしてもらえます。
出発地ニューヨークの空港では、ANAでは日本人職員が、JALでは現地の職員が付き添いをしてくれました。
JFL空港でも、お見送りは手荷物検査場の前です。
JALの職員の方は一人でてくてくと歩いて行って手荷物検査の列に並び、甥っ子にちゃんとお別れをいう時間もありませんでしたが、ANAの職員の方は、検査場の手前で「お見送りの方はここまでです。」と教えてくださり、甥っ子と記念撮影をしてくれました。
これも過剰サービスと言えば過剰サービスですが、日本に帰ったらまたしばらく会えなくなるので、ちゃんとお別れを言う時間を作ってもらえて嬉しかったです。
子供たちを見送った後、ANAの職員の方からは、飛行機が無事に離陸するまで空港の近くにいるように言われました。例えば飛行機が何らかのトラブルのためにフライトが遅延・キャンセルになった時にまたすぐに子供を迎えに行けるようにするためのようです。
そして飛行機が離陸してすぐ、子供が無事に搭乗して、飛行機が離陸した旨、職員の方から携帯電話に連絡がありました。
子供だけを国際線の飛行機に乗せる場合、オススメの航空会社は？JAL？ANA？
私は個人的にはJALが好きなんですが、子供を一人で乗せるなら、ANAがおすすめです。
まず、機内のCAさんが日本語の通じる日本人ばかりだったのが第一の理由です。
JALの外国人のCAさんもとても親切な人たちばかりだったそうですが、何かトラブルがあった時、自分の一番使い慣れた言葉で、ストレスなく意思疎通できるのは安心です。
以前家族で海外旅行に行った時、帰りの飛行機が台風で欠航になってしまったことがあります。
子供だけで飛行機に乗っている時に、そういうトラブルが起こった場合のことを考えると、日本語の通じる職員の方が一人でも多く乗っていると安心です。
ちゃんと離陸したという報告を電話でもらえたのもよかったです。
JALとANA以外にも、Unaccompanied Minorをサポートするサービスを行なっている航空会社はありますが、私の家族は英語が苦手な人が多いので、これからもJALかANAを利用すると思います。